TOKYU Harvest Club

スタッフノート

各地のスタッフからお届けします。会報誌に掲載したクラブならではの情報や、全国のハーヴェストクラブスタッフから届いた心温まるエピソードをご紹介いたします。

各地のスタッフからお届けします。

会報誌に掲載したクラブならではの情報や、全国のハーヴェストクラブスタッフから届いた心温まるエピソードをご紹介いたします。

小鳥さん待ってました!

一昨年の夏の終わりに、ある会員様のお嬢様が夏休みの工作の宿題で作られたという、真新しい鳥の巣箱をお持ちになりました。「巣箱を翡翠のお庭に取り付けてください」と渡され、受け取るとズッシリと重みがあり未だ木の良い香りがしました。そして、その重みとは対比してとても小さな小さな丸い穴が開いていました。尋ねると、シジュウカラくらいの小さな鳥に適したサイズとのこと。当時6歳の女の子がこの様に立派な巣箱を作れることに驚きました。
施設管理の田中が“鳥さんの家”に翡翠のスイートルーム5404号室の次のナンバーである5405室の番号を付けてお嬢様の目線から良く見える木に設置しました。真新しいぴかぴかのスイートルームは緑の中で胸を張っている様に見えました。その後巣箱のことを「スタッフブログ」で紹介すると、他の会員様からも「巣箱には鳥さんは来た?」と気にかけていただいたり、応援してくださったりで、その度に会員様の温かな気持ちを味わっていました。
その後もお嬢様はご家族でお越しになる度に、巣箱を眺めては何も変わらない事を知り、残念そうなお顔をしてお部屋に向かわれていました。お嬢様のその表情を拝見しては「ごめんね」と心の中でお詫びするばかりでした。そうしてその年は暮れました。

お嬢様も半ば諦めかけてきた翌年の初夏のある日。その日は朝から鳥達が活発に飛び回っていました。あきらかにいつもとは違う動きをしているのです。小鳥があちこちの木を行ったり来たり、枝にキックして跳ね返ったり、巣穴を覗き見したり。
もう夕日が落ちる時刻でした。いつもの様にご一家が到着されたので、「今日は鳥さんがたくさん居るの!巣箱の周りも盛んに飛んでいるのよ!」と伝えるとお嬢様は、双眼鏡を手にして巣箱の見えるベランダに立ちました。それと同時に、巣箱を目指して一羽の白い小鳥がストンと入りました!お嬢様の到着に合わせて待っていたぞと云わんばかりに!それも待望の小鳥シジュウカラでした。私もスタッフも瞬間を目撃した感動で叫んでしまいました。言葉では表せない程の感激でした。お嬢様の目もまん丸になりご両親と最高の笑顔を見せてくれました。その笑顔にまた感激する私達でした。約1年掛かりの悲願の巣箱入りに翡翠中が喜びました。
その後シジュウカラの定住はありませんでしたが、なぜあの日あのシジュウカラはお嬢様の目の前で初めて巣に入って見せたのでしょう。未だにわかりません。お嬢様の気持ちを鳥が察してくれたのか神様がお嬢様の為に奇跡を見せてくれたのか・・・。あの夕暮れ迫る時刻、あの瞬間の空気感は日常を離れ幻想的な数分間だった事を覚えています。

エピソード当時:箱根翡翠(宿泊グループ)
藤田 京子

エピソードを振り返って

私達リゾートホテルは自然の中に住まわされています。人と人だけでなく自然が重要な役割を果たしています。春夏秋冬それぞれの景色や空気感も思い出に強く結び付きます。暑くても寒くても、晴れても雨でもその中でのひと時を佳い時にしていただきたい。空や雲、山や川、木々と草花、鳥や虫達の力を借りて、訪れる会員様の心に残る時間をつくり出しています。今回のお話しは、ほんの小さな出来事かも知れないのですが、会員様とご家族、翡翠スタッフ皆が素直に感動した出来事でした。これからも、スタッフのおもてなしと箱根の大自然とが共存し、ご家族の心に楽しい時間の思い出が刻まれて行く事を願います。お子様と小鳥のお陰で私達の胸にその事が深く刻まれました。

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