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箱根甲子園 施設管理 中村 宏 のブログ一覧

箱根甲子園

2024/10/19

富士の麓の写真展

富士の麓に住んでいるとたまに「あ、写真に撮りたい」っていう場面がありまして、そんな写真を今回ご紹介したいと思います。 1枚目 時刻は夕暮れ時、富士山の上に人の顔のような雲。なんだか騎士っぽく見えませんか。私的にはリボンの騎って呼んでるのですが。リボンの騎士ってご存知でしょうか漫画家の手塚治さんの漫画なんですが・・・歳がばれる~ 2枚目 これも夕暮れ時、富士山は右の方にあって写真には納まりませんでした。ゴジラとスノーマンが富士山に向かって進撃!一体何をしに富士山に?まさか登山ですか、もう閉山してますよ! 3枚目 西からの夕日が富士を照らし、富士山の形に影が出来、空に道が出来ました。どこまでも続く終わらない道、空道1号線「夕暮れのスカイライン」 4枚目 山腹から上を雲に覆われ、山頂からは鮮やかな青い色をした天空に立ちあがる昇雲。夏の終わりの秋の訪れ、清々しい空に広がる素敵な景色でした。 5枚目 西から吹く風が富士にあたり、富士の東に出来た吊るし雲が、富士の形に沿って流れる風の影響を受け、V字型の巨大なつるし雲に姿を変えました。富士山からは10キロ以上離れた空、一対の巨大な翼を広げた何か、その場から動かず姿を変えず下界の人間にその雄大な姿を晒し続け、人々はその姿に一瞬立ち止まり目を凝らす、けどすぐさま自分の世界へ戻り歩き去っていく。 いかがだったでしょうか、気分転換などになれば幸いです。  

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箱根甲子園

2024/03/09

哀愁靴

ここは箱根路国道138号線、 乙女トンネルを静岡側に抜け、峠の茶屋を過ぎたヘアピンカーブ手前の沿道。 忘れられ、哀愁の漂う片方だけの靴がたたずんでいる。 記憶が定かであれば数年前より放置されたままだ。 持ち主に捨てられたのか、もう片方はどこにいったのか。 豪雨に流されず、強風に飛ばされず、大雪に埋もれずこの靴は 自然の猛威に耐えそこにあり続けている。 普通は自然の猛威にさらされれば、流されるか飛ばされるか除雪車に持っていかれどこかに行ってしまうだろう。 だけどこの靴はそこにあり続けた。 持ち主が探しに来るの待っているのか、もう片方の片割れを求めているのか。 哀愁を漂わせ昼も夜も氷点下の日も灼熱の日もただそこにあり続け、幾年を重ねいつしか哀愁を纏うとまでの時が流れた。 もしこの靴に心があったとしたら何を思い何を求めるのだろう。 私はどうしてもこの靴を近くで見たい衝動にかられた。 靴は自然の猛威に数年さらされたとは思えない、まだ十分にはける状態であった。 縫製のほつれもなく型崩れもなく靴としての機能を十分に満たしていた。 驚くべき耐久性である。 私はその靴をそのまま放置することにした。 靴の気持ちも、元の持ち主の気持ちもわからない。 だけどこの靴はここでたたずみ続け風景の一部となるのが一番いいと 感じました。 旅人の方たち、どうぞこの靴を見かけてもそっとしておいてもらえると嬉しいです。      

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