会席料理の枠にとらわれない日本料理を得意とする料理長・山田。
ディナーコース「菜〜Sai〜」では、筍や菜の花など、
地元の野菜をふんだんに取り入れました。
自身も驚いたという房総の野菜の美味しさを山田流日本料理に昇華してお届けします。
My Harvest
旬を迎える房総の筍と地元の野菜をふんだんに使ったディナーコース「菜〜Sai〜」は、和食料理長・山田誠が腕を振るう3月のおすすめコースです。コース名は野菜の“菜”になぞらえたもの。「2年ほど前に勝浦に赴任し、地元の野菜の美味しさに感動しました。和食は季節を先取りすることが多いのですが、 “走り”のみならず旬を迎えた一番美味しい野菜を、ぜひご堪能ください」(山田)。
コースに用いる野菜の多くは通常の青果市場ルートではなく、鮮度はもちろん、こだわりをもって育てている地元の小規模農家から調達。大多喜町産の孟宗竹の筍も仕入れました。大多喜町は3〜5月まで孟宗竹、真竹、淡竹などの筍が採れる房総一の生産地で、粘土質の酸性白土層の土壌が作り出す筍は苦味やえぐ味のない味わいが特徴です。
また、料理長・山田の和食ディナーは洋食コースに近いメニュー構成が特徴で、「菜~Sai~」は、旬菜、スープ、刺身サラダ、焼物、肉料理、お食事、デザートの7品で構成されています。焼き物は、「筍木の芽焼き 菜の花の天婦羅」、肉料理は、「豚の角煮」、お食事は、「筍御飯」を、ご用意いたします。
「筍木の芽焼き」では、まずは朝採れ筍を皮つきのまま下茹でして新鮮な風味と食感を封じ込めます。その筍に昆布と鰹で引いた出汁と薄口しょうゆ、山椒の若葉で風味づけしたタレを何度も塗りかさねながら天火で香ばしく焼きあげました。盛り合わせの房総産の「菜の花の天婦羅」とともに、春の味覚の揃い踏みをご堪能ください。
料理長山田 誠
新鮮な地元の野菜が満載の旬菜(前菜)、「日替わり野菜の温野菜共地餡かけ」。かぼちゃやパプリカなど、日替わりでご用意する旬の野菜を器に見立て、蕪、田芋、人参、蓮根、紅くるり大根の炊合せを盛り付けました。
続いて「ほうれん草のスープ」をご堪能ください。ジャガイモのスープ、ビシソワーズにほうれん草のペーストをマーブル状に合わせたセンスあふれるビジュアルも料理長・山田の真骨頂です。
「刺し身サラダ」は、真鯛とからすみをサラダ仕立てに。料理長特製の甘酸っぱい南高梅ドレッシングでお召し上がりください。
メインの肉料理は「豚の角煮」。キメが細かく甘い脂が特徴の千葉の銘柄豚肉「チバザポーク」のバラ肉を、醤油などを加えた鰹出汁でじっくりと煮込んだあと、粉をまぶして油であげ、出汁にくぐらせた筍、牛蒡、人参、千社唐(ちしゃとう)、独活(うど)などの細切りをトッピング。さらに出汁を張ってお椀のように仕立てました。
お食事は定番の「筍御飯」をどうぞ。地元のいすみ米を筍本来の風味を生かすよう、上品な薄味に仕立てました。筍の柔らかくジューシーな穂先と、シャクっと食べごたえのある根元部分の食感の違いもお愉しみください。思わずおかわりしたくなる滋味深い美味しさです。
陽光が暖かくなるこの季節、房総で旬を愛でる和食コースをぜひお愉しみください。
豚肉と野菜それぞれ別の出汁で煮込んだ味わい深い「豚の角煮」。
白ワインとのペアリングもおすすめ
全7品目より「焼き物」「肉料理」「お食事」