東急ハーヴェストクラブ山中湖マウント富士
My Harvest
陽射しの力強さが増し、富士山と森の緑が鮮やかに輝くこの季節。東急ハーヴェストクラブ山中湖マウント富士のレストラン「ザ・メインダイニング」では5~6月、季節の恵みを愉しめるメニューでご用意した、フランス料理のディナーコース「ヴェルサイユ」がおすすめです。コースを考案したのは料理長・菅原政人です。
「正統派フレンチをベースに、それぞれの季節に美味しい食材の持ち味を生かす料理を心掛けています。5〜6月のヴェルサイユには自社農園『ふじやまファーム』で採れた有機栽培の夏野菜を中心に、地産の野菜やハーブをふんだんに取り入れました。ぜひ、その美味しさをご堪能ください。また、自然には季節ごとに移り変わる色合いがあるので、それをお皿の上でも表現したいと考えております。今回は、透明感や鮮やかな緑などのカラフルな色合いで、初夏をイメージしました」。
コースはアミューズ、オードヴル、スープ、魚料理、メインの肉料理、デザート、ドリンク(コーヒー又は紅茶)という構成。その中でも菅原の個性が色濃く表れた一品が魚料理の「金目鯛のポシェ キャベツのリゾット添え」です。金目鯛は魚のスープにシェリービネガーを加えて低温でゆっくり火を入れるポシェという調理方法でふっくらと。これに自社農園で採れたズッキーニや鳴沢村のキャベツを用いたリゾットを合わせました。ソースは白ワインやバターをベースに、ワインビネガーの酸味が食欲をそそるブールブランソース。トマトやハーブの色合いが初夏のガーデンを彷彿とさせます。
料理長菅原 政人
「ヴェルサイユ」のオードヴルは、濃厚なフォアグラに甘く香ばしい桃のキャラメリゼがマッチした「鴨のフォアグラポワレと山梨県産桃のキャラメリゼと共に」。道志村産のクレソンの苦味がアクセントを効かせます。
スープは「冷製コンソメにロワイヤル 菜園風」。忍野村にある田辺養鶏場の卵とブイヨンを合わせて蒸しあげたロワイヤルにコンソメスープと、エンドウ豆のクリームスープを流し込んでマーブル模様を描きました。浮き実はヤングコーンやスナップエンドウ、コゴミ、トマトなど。富士吉田市で栽培したエディブルフラワーが華やかさを添えます。
メインの肉料理は「甲州牛ヒレ肉のグリル 赤ワインソース」。甲州牛は甘みがありサシが多く、とろりとした舌触りが特徴。付け合せはふじやまファームで採れた野菜。カボチャのピューレと赤ワインをベースにしたソースでお召し上がりください。
お食事の締めくくりはパティシエの武藤杏実がつくるデザート。ダークチェリーのムースを二種類のチョコレートでコーティングし、かわいらしいサクランボのカタチに。さらに、めずらしいトンカ豆で香りをつけたアイスクリームとイチゴ、ブルーベリー、ラズベリーなどを散らし、アングレーズとフランボワーズのソースを合わせました。
ホテルのディナータイムはとっておきの体験。フレンチのフルコースとリゾートを訪れたワクワク感を、ぜひご一緒に。
ザ・メインダイニングには、フランスワインを中心に約2000本をストックするワインカーヴがあります。このカーヴを管理するソムリエ・雨宮敦がディナーコース「ヴェルサイユ」に合わせるおすすめワインをご提案いたします。
「こちらのコースには地元の食材がたくさん使われているので、今回は山梨県のワインから3本を選びました」(雨宮)。
ディナーのスタートは、丸藤葡萄酒工業の「クレマン ド ルバイヤート」はいかがでしょうか。山梨で多く栽培されているマスカット・ベーリーAを用いたスパークリングワインで、華やかな香りと爽やかな酸味のあるしっかりした味わいが特徴です。
魚料理とのペアリングには勝沼醸造の「アルガブランカ・デンショウ」をご提案いたします。甲州種を醸造し、古樽で4ヶ月寝かせた辛口の希少なオレンジワインです。オレンジワインとは白ワイン種のブドウを皮ごと醸造することでほんのりオレンジ色に色づいたもの。フレッシュな柑橘系の香りと穏やかな酸味などブドウ本来の特性が十分に引き出されています。
メインの肉料理には奥野田ワイナリーの「メルロ&カベルネ・ソーヴィニヨン」がおすすめです。こちらは奥野田農園のブドウのみを使って造られたフラッグシップの赤ワイン。フルボディよりのミディアムボディで、脂に甘みを感じる甲州牛との相性が抜群です。
そのほか、食前酒には山梨県産の桃の果汁とシャンパンを使ったカクテル「ベリーニ」も、ぜひお愉しみください。
ソムリエ雨宮 敦
「クレマン ド ルバイヤード」 | 7,300円 |
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「アルガブランカ・デンショウ」 | 9,000円 |
「メルロ&カベルネ・ソーヴィニヨン」 | 11,000円 |