東急ハーヴェストクラブ有馬六彩 /
VIALA annex有馬六彩
宝塚歌劇団がある街として知られる兵庫県宝塚市。
宝塚駅から宝塚大劇場にかけての道沿いには、ブティックやレストランが立ち並び、
まるでヨーロッパを思わせるかのような華やかな街並みが続く。
今回の特集では宝塚歌劇団で男役として活躍していた元タカラジェンヌの鳴海じゅんさんに
宝塚のお気に入りのスポットなどをナビゲートしていただきながら、街歩きの魅力をご紹介する。
My Harvest
古くは有馬街道の宿場町、温泉地としてにぎわいを見せていた兵庫県の宝塚。大正時代に宝塚歌劇団が誕生するとエンターテインメントの街として全国的な知名度を誇るようになった。アクセスは大阪梅田駅から阪急電鉄で35分、大阪駅からJR宝塚線で約30分、東急ハーヴェストクラブ有馬六彩からは車で約30分で到着する。
元タカラジェンヌの鳴海じゅんさんは「宝塚の街全体で歌劇の夢のひとときを演出していると思っています。私も宝塚ファンのときから駅に降り立ったときはいつも歌劇団のシンボル“すみれ”の匂いを感じていました。公演を観た帰りに、夢見心地で花のみちを歩いたことは忘れられません」と話す。
花のみちに面して立つ「宝塚大劇場」は、宝塚歌劇団の専用劇場として1924年(大正13年)に初代劇場がオープン、現在の南ヨーロッパ風の建物は1993年(平成5年)に完成した。ここにはフリーゾーンがあり、観劇のチケットなしで楽しめるスポットも盛りだくさん。オフィシャルグッズを販売するショップや、公演をイメージした料理などを提供するカフェ・レストラン、華やかなスターの衣裳と舞台メイクで撮影ができる写真館(要予約)、宝塚歌劇の歴史を紹介するミュージアムなどがある。街歩きがてらぜひ気軽に立ち寄ってみよう。
宝塚音楽学校時代も含めて11年間、宝塚に住んでいたという鳴海さん。町のあちらこちらに思い入れがあるそうだ。鳴海さんがかつて音楽、舞踊、演劇を学んだ宝塚音楽学校旧校舎もその一つ。当時の建物は1935(昭和10)年に建てられたモダニズム様式で1998(平成10)年まで音楽学校として使われ、多くの生徒が巣立ったという。現在は「宝塚文化創造館」として一般に貸し出され、2階の「すみれ♪ミュージアム」には卒業生の写真や歴代公演ポスター、宝塚歌劇の衣裳なども展示されている。
「ここにはたくさんの思い出が詰まっています。入口横の壁に張り出された合格発表を見に来たこと、毎日階段を駆け足で上り下りしていたこと、建物前の掃除を担当していたこと。日々のうれしい思いや悔しい思いを胸にすみれ寮から学校に通うために渡った宝塚大橋、稽古や公演が終わった後、気分転換のために訪れた武庫川沿いの散歩道など街中に懐かしい思い出があふれています」(鳴海さん)。
街中にはタカラジェンヌやOGたちが足繁く通う店もある。パンケーキ専門店「カフェ・ド・ヴォアラ」は、店内に入ると歴史を感じるレトロな宝塚歌劇団のポスターが目を引く。パンケーキは注文が入ってから作るので焼きたてのふわとろ。おすすめは季節のフルーツをたっぷり使った「季節のフルーツデコレ」(1,485円)など。店内にはグランドピアノも設置されており、イベントも行われている。
街歩きでぜひ、立ち寄ってほしい施設に「宝塚市立手塚治虫記念館」がある。実は、宝塚市は手塚治虫が5歳から約20年間の多感な時期を過ごした地。館内は自然への愛、生命の尊さをテーマにした手塚マンガの世界観があふれ、作品資料が展示された常設展のほか、企画展も行われている。手塚マンガのほとんどの作品が閲覧できるライブラリー、アニメ制作を体験できる工房、「ジャングル大帝」がモチーフの休憩コーナーなどもあり、大人から子供まで楽しめる。
また、その隣には「宝塚市立文化芸術センター」が建つ。かつては阪急電鉄が運営する遊園地「宝塚ファミリ―ランド」があったところで閉園後は公園「宝塚ガーデンフィールズ」となり、現在は文化芸術に親しむセンターエリアと、庭園エリアからなる宝塚市所有の施設となっている。ギャラリーでは地元のアーティストを中心に企画展が開催されているので覗いてみては。ライブラリーで蔵書を閲覧したり、庭園散策も楽しい。また、1階にあるお店「MELMILHI(メルミルヒ)」ではアイスクリームやコーヒーなどのドリンク、クッキーやランチボックスを販売しているので、買い求めて屋上庭園やガーデンで一休みするのもおすすめだ。
今回ご紹介した施設はすべて徒歩圏内にあるのでぶらりと巡りやすいのも特徴。「宝塚には歌劇以外にも素敵な場所がたくさんあるので街自体を楽しみにお越しいただき、ぜひその空気を感じてください」(鳴海さん)。
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