東急ハーヴェストクラブ南紀田辺
山々に降る雨が地中を通って清らかな水となり、
燦々と降り注ぐ太陽と黒潮にのった海風が果実を甘くおいしくする。
気候に恵まれた和歌山県は、農産物の6割以上を果物が占める果物王国。
みかんに梅、ゆずや桃。どれもみずみずしく香り高い果物ばかり。
そんな和歌山フルーツの魅力をぎゅっと閉じ込めた
果汁とワインが香り立つフルーツリキュールをご紹介。
My Harvest
果物王国和歌山県では、さまざまな酒造メーカーが果実酒やリキュールを販売している。そうしたリキュールは焼酎や日本酒とフルーツを合わせていることが多いが、有田郡湯浅町にある「湯浅ワイナリー」では特徴あるワインベースの果実リキュールが造られているという。
有田郡湯浅町へのアクセスは東急ハーヴェストクラブ南紀田辺から車で約1時間、新大阪駅からは、きのくに線特急くろしお号で約2時間弱でアプローチできる。有田はみかんの産地として名を馳せているが、湯浅は醤油発祥の地でもあるのをご存知だろうか。この750年に渡り受け継がれてきた発酵文化が根付く町に、2年前、新たなチャレンジとしてワイナリーが誕生したのだ。工場内にはフランスやイタリアから取り寄せた最新醸造設備が所狭しと並ぶ。
湯浅ワイナリーでは赤白ワイン、スパークリングワインに加え、旬の時期に収穫した県内産の芳醇な果実をワインとブレンドしたリキュール「勹果(ほうか)」シリーズを造っている。ラインナップは地元の有田みかんをはじめ紀州南高梅、柑橘類のじゃばらなど6種類。果実味あふれる味わいが特徴だ。アルコール度数は約7度程度とリキュールとしてはやや軽め。冷やしてそのまま飲んだり、クラッシュアイスに注いだり、炭酸で割ればお酒が強くない方にもおすすめとのこと。和歌山県産の果物をぎゅっと閉じ込めた新しいフルーツの楽しみ方を提案したいという思いが込められている。
ワイナリーでは製造工程のビデオを見たり、解説を聞けるほか、ワインやリキュールの試飲(要予約)や購入も可能。また、予約をすればサングリア作りやワインボトル用バッグ、ワイングラスのマーカーなどのワークショップ体験もできる。
PickUp
大平洋を一望し、オン・ザ・ビーチのロケーションを誇る東急ハーヴェストクラブ南紀田辺。ホテルの売店で今回紹介した「勹果」を購入できるので、うららかな時が流れるリゾートステイに、和歌山県産の果実を使ったリキュールを取り入れてみるのはいかがだろう。
朝は爽やかなのどごしで優雅な休日をスタート。お部屋のテラスで潮騒を聞きながら、まるでモーニングシャンパンのように炭酸で割ったリキュールを。ディナー前は美しい夕日を見ながらキリリと冷えたリキュールを食前酒に。一階のパブリックスペースに設えたテラス席で、美しい海と空を眺めながら乾杯するのもリゾートならではの特権。アフターディナーはちょっと甘めのリキュールをデザートドリンクとして味わうなど愉しみ方はさまざま。
ホテル最上階には、ルームチャージ制で利用できるミニキッチンを備えたスイートもあるので、華やかなリキュールで彩りを添えたパーティーをぜひどうぞ。ふんわりと果実の香りに包まれて、ご家族やお仲間のとびきりの笑顔にきっと出会えるはず。
有田郡湯浅町は醤油発祥の地としても知られているところ。町の一角には白壁の土蔵、格子戸など百年以上前の古い商家や町家が残り、和歌山県唯一の重要伝統的建造物群保存地区となっている。醤油や金山寺味噌の醸造で栄えた昔ながらの町並みをぶらりと散策するのも楽しい。