東急ハーヴェストクラブ箱根甲子園/VIALA箱根翡翠
豊かな自然、良質な温泉、そして美術館や博物館など文化施設の数々。
多くの人たちを惹きつけるこの地で、自身の理想を追求する人も増えている。
今回の特集では、箱根を愛する人たちが創り出した最新スポットを紹介する。
My Harvest
箱根・強羅に建つ約2万7000㎡の自然林を生かして造られた「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」。ここはデンマーク出身のフラワーアーティストであるニコライ・バーグマンさんが、2022年4月に開園した庭園だ。初来日以来、20年以上日本と関わってきたバーグマンさんが、自然あふれる箱根に魅了され、自身の世界観を通じて人と自然がつながる唯一無二の場所を創りたいとの思いを込め構想から作庭まで約8年の歳月を掛けたという。
園内はできるだけ自然林を残し、随所にフラワーインスタレーションやフラワープランターをレイアウト。モバイルガーデンという考え方で花を直植えではなくプランターやポットに植えて配置することで、季節ごとに常に新しいデザインを提案していくそうだ。
併設されたカフェでサンドイッチやドリンクを購入するとピクニックバスケットを貸してもらえるので、お気に入りの場所を見つけてランチするのもおすすめ。また、園内にはパビリオンと呼ばれるデンマーク製の温室を使ったショップや自由にくつろげるスペースも設けられている。
バーグマンさんは「ぜひ自然に癒やされ、リフレッシュしてください。この公園はこれからも、少しずつ楽しく広げてきたいと考えています」と話す。
日本茶専門店「茶石」は、箱根出身のオーナーが強羅に昨年10月出店。祖母が長らく営んでいた美容室を改装したという。
店内ではオーナーが選びぬいた全国有名産地の日本茶を販売している。おすすめは京都府宇治、福岡県八女、静岡県朝比奈の三大産地から取り寄せた玉露で、来客者からは「お茶の味わいの概念が変わった」とよろこばれているそうだ。煎茶も厳選した生産者による個性豊かなシングルオリジンの茶葉をそろえる。また、店内の喫茶スペースでは、茶葉を選ぶと三煎目まで目の前でスタッフがていねいに淹れてくれる。温めの湯で淹れた一煎目は旨味を、温度を上げた二煎目は香り、さらに温度を上げた三煎目では苦みを味わおう。作家物の茶器にも要注目。お茶受けには、湯もち本舗「ちもと」のお菓子など箱根を代表するお菓子も用意。そのほか箱根の天然水を使用したGORA BREWERYのビールに抹茶をそそぐオリジナルビールカクテルも用意。お茶の香りに包まれてぜひ一休みしてみては。
箱根湯本駅から徒歩約12分の立地に、昨年5月オープンした「ルートコー ストア&カフェ」。インターネットを中心にキャンプギアなどを販売するアウドドアブランドROOT CO.(ルートコー)が出店した初の直営店だ。同社代表で小田原出身の三尋木準さんの、「慣れ親しんできたアウトドアフィールドのある箱根に実店舗を持ちたい」との思いが実現したという。ショップではROOT CO.のキャンプギアが販売されているほか、広々としたガーデンにはテントやタープも設置。焚き火を楽しむなどデイキャンプ気分も味わえる。
また、店内にはカフェスペースも併設。小田原のスズアコーヒーによるオリジナルブレンドコーヒーや3種類のホットドッグ、スモアなどを提供する。これらはカフェスペース内はもちろん、テラス席やガーデンでいただくことも可能。卓上のアルコールグリルの炎でマシュマロを焼いて、ビスケットにはさんで食べるスモアはアウトドア気分が盛り上がること請け合いだ。
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