東急ハーヴェストクラブスキージャム勝山
福井県の嶺北地方を流れる九頭竜川
古来より、人々に多くの恵みを与えてきた
地元のシンボル的な存在だ。
山々の雪解け水は伏流水となり美味しい酒を生みだす。
川の水は水田を潤し米を育てる。
さらに栄養分を豊富に含んだ川の水が日本海へと注ぎこみ、
越前がになど豊かな海の幸を育んできた。
そんな九頭竜川のほとりに
福井県の食の魅力を集めた複合施設
「ESHIKOTO」が登場して注目を集めている。
越前がにが解禁になるこの季節、
福井のテロワールを感じながら日本酒と旬の
味覚を堪能する旅へ出かけよう。
My Harvest
「エシコト」は「良いこと」の意味であり、「エシ」は「良い」を指す古語。その名を冠した「ESHIKOTO」は、日本酒をはじめ北陸の食や文化を発信する複合施設として2022年九頭竜川のほとりに誕生した。
実は、この周辺はかつて17軒もの酒蔵があった酒どころ。「ESHIKOTO」は、そうした酒蔵の一つである創業220年以上の歴史を刻む黒龍酒造が運営している。3万坪という広大な敷地面積に、黒龍酒造直営の酒販店とカフェレストランが入る酒樂棟、スパークリング日本酒の熟成庫の臥龍棟、さらに蕎麦店、パン屋、オーベルジュなどが点在。目の前にはキラキラと光る九頭竜川が流れ、山々や田園が広がる里山の風景が心を和ませてくれる。
このうち黒龍酒造の直営する「石田屋ESHIKOTO店」は、越前和紙の壁、笏谷石(しゃくだにいし)を使った床、越前箪笥のディスプレイ、美山杉の長イスなどが置かれ、福井の歴史や文化が感じられる空間。同店のみで販売される特別限定酒が購入できるほか、日本酒や梅酒のテイスティングも可能。220年以上に渡って培ってきた酒造りの結晶をぜひ、ご自身で確かめてみてはいかがでしょう。
風土が醸す日本酒を軸に北陸の食や自然、それに調和する伝統と革新を併せ持つ建築美など、「ESHIKOTO」の新たな酒蔵ツーリズムで進化を遂げる日本酒の可能性を感じたい。
福井の味覚をランチやスイーツで愉しめるアペロ&パティスリー「acoya」。
福井がコシヒカリ発祥の地ということから、ご飯を美味しく食べてもらうための料理を揃えたそうだ。地元産のコシヒカリは土鍋で炊き、できたてを提供。合わせるおかずも地産の食材をふんだんに使い、フレンチシェフが考案したジャンルレスのイノベーティブな料理。ランチメニューの昼膳は、黒龍大吟醸の酒粕を使った粕汁や野村醤油のヴィネグレットでいただく鶏肉のサラダ、九頭竜舞茸のソースをかけたもみじ卵のフランなど地域色あふれるメニューが並ぶ。
スイーツも人気なので、カフェ利用で立ち寄るのもおすすめ。黒龍大吟醸の酒粕入りのソフトクリームや酒粕がほんのり香るリッチな味わいのパウンドケーキは絶品!
東急ハーヴェストクラブスキージャム勝山では、福井の冬の味覚の代表格、蟹をご堪能いただけます。ブッフェレストランでは12月20日〜2025年3月まで単品メニューとして越前がにをご用意。いけすから取り出した新鮮な蟹を茹でたり焼いたりお好きなお召し上がり方でお愉しみいただけます。
また、レストラン「ウインドブレイク」では、年明けから2025年3月まで「かに奥越」をご提供いたします。こちらは二人前で丸ごと一杯を、お造り、焼き蟹、蟹鍋などさまざまなお料理で存分に味わえるコースになっております。さらに年明けからは、若狭ふぐを使ったコースも登場。ふぐ皮の煮凝り、ふぐのあら炊き、てっさ、天ぷら、ふぐ鍋などを予定しております。
こうした旬の味覚に地元の日本酒を合わせてみてはいかがでしょうか。とくに越前がにには黒龍酒造の「黒龍 吟のとびら」がおすすめ。大吟醸ならではの繊細な飲み口と、フルーティーな風味が相性抜群です。お料理全般には「九頭龍 逸品」もぴったり。4段仕込みでていねいに醸した日本酒で、すっきりとキレイな味わいが料理を引き立ててくれるでしょう。寒い時期には「九頭龍 逸品」の燗酒もおすすめです。