東急ハーヴェストクラブ那須・那須Retreat
古くは温泉湯治場として栄えた那須。
冷涼地に適した酪農を広めるという国策で、
多くの農場が酪農経営へ転換し、
現在は国内屈指の酪農王国に成長。
栃木県の生乳生産量は北海道に次ぐ全国第2位となった。
そんな那須には歴史ある牧場から
大人から子供まで楽しめる観光牧場、
こだわりの小規模牧場など
個性豊かな牧場が数多く点在している。
今回の特集ではその中から動物とのふれあいや
バターやソーセージの手作り体験など、
ファミリーで楽しめる魅力的な牧場を紹介する。
My Harvest
那須塩原駅から車で約20分に位置する那須千本松牧場。1893年に明治の元勲、松方正義公が欧米式の広大な農場を開設したことに始まる由緒を誇る。敷地面積は東京ドーム176個分。その中にどうぶつふれあい広場、放牧場、温泉温浴施設などが点在しており、昨年10月にはレストランとお土産店のファームショップがリニューアルオープンした。
この牧場を訪れたら、広い敷地を活かした乗馬はぜひ体験してもらいたいアクティビティの一つ。3㎞、5㎞、7㎞のコースがあり、牧場内の私道を馬に乗って散歩できる。並木道を歩いたり、広大な放牧場を眺めたりと変化に富んだ景色も楽しい。馬たちはしっかり調教されているのでレクチャーを受ければ初心者でも安全に乗馬が楽しめる。5才以下の子どもなら大人との二人乗りもできる。小さな子ども向けのひき馬でパドックをまわるポニー乗馬もおすすめ。乗馬教室も開催しており、何度も訪れるリピーターも多いそうだ。
東急ハーヴェストクラブ那須から車で約6分に位置する南ヶ丘牧場。創業76年の歴史ある牧場で、乗馬をはじめヤギの餌やり、ハリネズミやモルモットなどの小動物とのふれあいのほか、釣り堀やアーチェリー、パターゴルフも楽しめる。
また、南ヶ丘牧場は創業当初から乳製品の生産、加工、販売を行っており、飼育しているのは日本では珍しいガーンジィ牛。高脂肪でコクのある「ガーンジィ ゴールデンミルク」は那須ブランドにも認定されている。牧場ではその生乳を使ったバターづくりも体験できる。冷やした生乳の入った容器をシャカシャカと約10分間ひたすら振ると一部が固まってバターの出来上がり。少し塩をかけ、牧場でトーストしたパンに塗って食べられる。容器に残った低脂肪ミルクも味わってみよう。また、一緒に体験できるソーセージづくりも人気。豚肉の粗挽きと香辛料をこねて羊の腸に詰め、ひねって成形して茹でたら鉄板でこんがり焼いて食べよう。自分でつくったバターやソーセージは格別。子どもたちの食育にもおすすめだ。
栃木県と福島県の県境に近い森の中にひっそり佇む森林ノ牧場。埼玉県から移住した牧場主が小規模な酪農経営を営んでおり、生産から加工・販売までを一貫して行っている。栃木県の益子でも耕作放棄地を活用してジャージー牛を放牧するなどサステナブルな取り組みを実施している。
牧場の入り口横にはエサ箱があり、まず出迎えてくれるのはここで生まれた可愛い仔牛たち。仔牛にあいさつしたら長靴に履き替えて森の中を通り抜け、ジャージー牛たちが放牧されている牧草地まで散策しよう。間近でみるジャージー牛たちに子どもたちも大興奮間違いなしだ。
牧場にはカフェも併設されており、地域の農家さんの野菜を使ったランチや牧場でとれた生乳を使ったソフトクリームなども味わえる。カフェの一角では発酵バター、牛乳、チーズ、ヨーグルトなど、自家生産の乳製品を購入することができるのでお土産に買って帰ろう。
家族で牧場を満喫したら夕食は東急ハーヴェストクラブ那須のgrand-Buffet「みのり~fruttare~」でディナーをお楽しみください。
シェフが目の前で調理するライブキッチンコーナーにはローストビーフやステーキ、季節の天ぷらが日替わりで登場します。昨年からはベラ・ロディ ラスパドゥーラという新メニューも。北イタリアのハードチーズをシェフが薄く削ったもので、ミルキーな風味とふわふわとした食感が絶品。海老トーストや三種のソーセージ、ペコロス、カラフルポテトなどにたっぷり掛けてお召し上がりください。
デザートコーナーに並ぶクワトロチーズテリーヌや那須御養卵プリンなどはパティシエのハンドメイド。また、マシュマロやシュー、バナナなどにチョコレートを絡めるチョコファウンテンは子どもたちにも大人気です。
お好みのものをたっぷり持ち寄って、一日の締めくくりに幸せな時間をお過ごしください。
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