ゆったりステイ

古き良き湯の香に包まれてのんびり散歩にひたる

2024/10/30

古くは日本武尊の開湯伝説も残る草津。戦国時代には多くの武将が傷ついた身体を癒そうと訪れたことで、湯治場として全国にその名を馳せました。その名湯、草津温泉を中心に形作られた温泉街は、レトロにモダンを重ねたハイブリッドな魅力に溢れ、今も全国から多くの人が訪れます。ここでは、そんな歴史ある温泉街の雰囲気を感じることができる王道の散歩コースを紹介。街のシンボルである湯畑から西の河原通りを通り、西の河原公園および露天風呂まで続くルートに、日本武尊を祀る歴史ある白根神社も巡ります。
Summary
  1. 1.「湯畑」に面した門を通り、温泉情緒漂う「西の河原通り」へ
  2. 2.食べ歩きにもお土産にもおすすめの温泉饅頭を「松むら饅頭」で購入
  3. 3.手作りご飯を朝から堪能。「朝ごはん 午後ごはん YAMAIRO」
  4. 4.温泉硝子を使った美しいガラス製品が並ぶ「草津ガラス蔵」
  5. 5.湯気が立ち上る温泉の川や滝が流れる
    幻想的な雰囲気の「西の河原公園」
  6. 6.広大なスケールが自慢の「西の河原露天風呂」
    秋には紅葉露天、冬には雪見露天を満喫
  7. 7.日本武尊を祭神とする歴史ある「白根神社」

「湯畑」に面した門を通り、温泉情緒漂う「西の河原通り」へ

もうもうと湯気が立ち上る湯畑から、西方へと延びる「西の河原通り」。湯畑の裏手に位置する温泉旅館近くの「西の河原通り」と書かれた門を通るところから王道散歩をスタート。西の河原公園まで続く通りの左右には、老舗ホテルや旅館と共に多くのお土産店やカフェなどの飲食店が並び、いつも観光客でにぎわっています。約300m続く通りには趣ある建物も多数。どこか懐かしい歴史を感じられる街のメインストリートです。
【施設情報】
「西の河原通り」
住所：群馬県吾妻郡草津町草津
駐車場：なし

食べ歩きにもお土産にもおすすめの
温泉饅頭を「松むら饅頭」で購入

にぎやかな通りを進んだ右手、湯畑から約100mの場所にあるのが、老舗の「松むら饅頭」。1945年の創業から約80年間変わらぬ製法で作られる温泉饅頭は、食べ歩きにもぴったりの草津名物です。
北海道産の小豆を使用した甘さ控えめの自家製餡を、黒糖を使ったふわふわかつしっとりとした生地で包んだ饅頭は、食べれば思わず笑顔になる逸品です。あつあつの出来たてはもちろん、冷めてもおいしい饅頭はお土産にもおすすめです。
【施設詳細】
「松むら饅頭 本店」
住所：群馬県吾妻郡草津町草津389
電話番号：0279-88-2042
営業時間：8：00～17：00
休み：火曜、水曜（不定休）
駐車場：なし

手作りご飯を朝から堪能。
「朝ごはん 午後ごはん YAMAIRO」

いつも行列ができる食事処「朝ごはん 午後ごはん YAMAIRO」は、「松むら饅頭」のはす向かいに位置。草津温泉で朝からご飯をいただける貴重なお店です。西の河原通りを見下ろす2階にある店内で提供されるのは、地元の食材などを使って手作りされる家庭料理。大ぶりの焼鮭や季節の小鉢にドリンクなどが付いた焼鮭定食のほか、北海道産のいくらを醤油漬けにしたプレミアムな鮭いくら定食やトーストセット、目玉焼き定食なども人気があります。
【施設情報】
「朝ごはん 午後ごはん YAMAIRO」
住所：群馬県吾妻郡草津町草津390-4
電話番号：0279-88-9320
営業時間：8：30～13：00（ラストオーダー12：00）※現在は朝の営業のみ
休み：水曜、木曜
駐車場：なし

温泉硝子を使った美しいガラス製品が並ぶ「草津ガラス蔵」

店前の小さな温泉で作る温泉卵が通りの名物になっているのが、「草津ガラス蔵１号館」です。店内では草津温泉をイメージした、エメラルドグリーンに輝く温泉硝子などを用いたガラス製品を販売。グラスや酒器など日常使いしやすいものが中心の１号館のほか、隣接する２号館ではとんぼ玉やアクセサリー、３号館ではガラスアクセサリーやガラス小物などを取り扱っています。２号館では20分ほどで自分だけの作品が完成する、とんぼ玉や吹きガラスの創作体験も受付。
【施設情報】
「草津ガラス蔵１号館」
住所：群馬県吾妻郡草津町草津483-1
電話番号：0279-88-0030
営業時間：9:00～18:00※変動あり
休み：なし
駐車場：あり（有料）

湯気が立ち上る温泉の川や滝が流れる
幻想的な雰囲気の「西の河原公園」

気になるお店が並んだ商店街での買い物や食事を済ませたら、その先の「西の河原公園」へ。湯畑からは歩いて約10分、西の河原通りを抜けた場所にある観光名所です。かつて“鬼の泉水”と怖がられた場所を、遊歩道のある公園に整備。ゴツゴツとした石が転がる広い河原のあちこちで源泉が湧き出し、白い湯気を上げる温泉の川や滝、池などが見られる幻想的な景色が広がります。園内には無料で楽しめる足湯や、草津を世に広めたベルツ・スクリバ両博士像、偉人・文人の歌碑や記念碑などが点在。散策しながら、草津の歴史や文化を学ぶことができます。夜には、園内をライトアップ。幻想的でロマンティックな景色にうっとりすること請け合いです。
【施設情報】
「西の河原公園」
住所：群馬県吾妻郡草津町草津
電話番号：0279-88-7188（観光課）
駐車場：なし

広大なスケールが自慢の「西の河原露天風呂」
秋には紅葉露天、冬には雪見露天を満喫

公園の中ほどにあるのが、圧倒的な開放感のなかで贅沢な時間を享受できる「西の河原露天風呂」です。近くにはスキー場もある緑豊かな自然の中に造られた露天風呂は、男女合わせると約500㎡にもおよぶ広大なスケール。周囲の木々が赤や黄色に色づく秋には紅葉を眺めながら、冬には雪見露天、夜にはライトアップされた幻想的な空間のなか、肌触りのなめらかな自慢の名湯を堪能できます。
【施設情報】
「西の河原露天風呂」
住所：群馬県吾妻郡草津町草津521-3
電話番号：0279-88-6167
営業時間：7：00～20：00（最終入館19：30）※12月～ 3月は9：00～
休み：なし
入場料：大人800円
駐車場：あり（天狗山第1駐車場を利用、無料）
※毎週金曜日の17:30～20:00には男性露天風呂が混浴に

日本武尊を祭神とする歴史ある「白根神社」

公園を出たら、少し足を延ばしてパワースポットとしても評判の「白根神社」にも立ち寄りましょう。西の河原通りの「草津ホテル別館」がある三つ角を左に曲がり、しゃくなげ通りへ。東方向に進み、5分ほど歩くと歴史ある神社が見えてきます。温泉街を見下ろす高台に位置する見晴しのいい境内には、かつて草津の湯を発見したと伝えられる日本武尊を祭神とした本殿に加え、沼神社、諏訪神社、三峯神社の４つの神社が点在。厳かな空気が流れる緑豊かな敷地内を歩けば、悠久の時間を感じられるはずです。シャクナゲの名所としても知られ、天皇陛下即位30年記念碑のほか、松尾芭蕉や十辺舎一九、高村高太郎らの碑も設置されています。
【施設情報】
「白根神社」
住所：群馬県吾妻郡草津町草津538
電話番号：0279-88-3768
営業時間：9：00～15：00（社務所※休前日、休日のみ）
休み：なし
駐車場：なし
誰でも無料で利用できる共同浴場や足湯が多数設置されている草津町。日本屈指の酸性度を誇る名湯の効果もあることで、町を歩けば肌艶がよく活力にあふれた住人を多く見かけます。歴史ある街の空気に触れながらのんびりと散歩にひたってみれば、その元気の源がわかるかもしれません。

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