皆様こんにちは。
今日の仙石原も2月とは思えない暖かさの穏やかな晴れの陽気です。
ただいまエントランスには雛飾りが皆様をお迎えしております。
箱根翡翠では毎年、立春を過ぎるとお雛様を飾るのですが、
7段飾りとなると設置も数人がかりで、見本を見ながら飾りつけをします。
飾りつけ中に、この飾りにもそれぞれ意味があるのだろうね、と話題になったので、、、さっそく調べてみました!
・七段飾り
きらびやか段飾りは、ひな人形と聞いて誰もがイメージするもの。元禄時代には武家の婚礼道具のひとつとして、その豪華さが競われたといいます。庶民に広まったのは明治時代になってから。段飾りは増減してもいいのですが、奇数を吉とする考え方から、五段、七段など奇数段にします。
・最上段
「内裏びな」を飾ります。内裏びなとは、お殿様とお姫様。一番上段に座ることで地位の高さを表現しています。金屏風を背景にぼんぼり、桃花酒または白酒などを飾ります。向かって左側に男びなを配するのは、欧米のマナーに基づく並びかたで明治以降の習慣。武士の時代は、刀をさす左側に女性がいるのは危険というので、逆に並べていました。
・二段目
「三人官女」の段です。両脇に立ち姿、中央に座り姿を配置。左から銚子(ちょうし)、三方(さんぽう)、提子(ひさげ)を持ち、お祝いの白酒を供します。
・三段目
「五人囃子」の段です。打楽器に笛という能楽のお囃子で、左から太鼓、大鼓(おおつづみ)、小鼓、笛、謡と、鳴り物の大きな順に並びます。笛や太鼓で結婚式を盛り上げています。
・四段目
「随身(ずいじん)」の段です。右大臣は若く、力を司り、人や家を守ります。左大臣は文武両道で知性を持った老人。2人の間にひし餅やひなあられを置きます。
・五段目
「仕丁(じちょう)」の段です。仕丁とはいろいろなお世話をする係で、掃除に使うほうき、ちり取り、熊手をそれぞれ手に持っている場合も。泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸のトリオです。
・六段目
婚礼道具の段です。たんす、鏡台、長持ち、お針箱、茶の湯道具、火鉢など日常に使う道具が並び、当時の婚礼の道具が想像できます。
・七段目
かご、重箱、御所車などを並べます。段全体に敷いた緋毛氈(ひもうせん)は、華やかさを演出するとともに、天然痘よけ、蚤よけの意味も込められています。
調べてみると、いろいろと意味があるのですね!
今更ながら勉強になりました!(個人的には五段目が好きな私です。)
皆様もご来館の際は是非、箱根翡翠のお雛様をご覧ください。