皆様こんにちは。
急激に冷え込みましたので体調崩されていませんか?
私は元気です。
私には二つ歳の離れた妹がいます。
妹はいつも私の後ろを歩いていると思っていました。
いつまでも背の低い妹が天真爛漫に動き回る行動の一つ一つに
”やれやれ”と”よしよし”の間くらいの感情で私は兄を演じていました。
私が二十歳で妹が十八の時、妹は丁寧に言葉を選びながら家族の前で
「今やりたいことが日本にないからスペインに行きたい。」
と言いました。
両親は反対しましたが、私と姉の説得もありこの僅か三ヶ月後に妹は
本当にスペインに独りで行ったのです。
今まで私は妹の背中を押してあげたくらいに思っていましたが、妹の行動
や発言一つ一つに私が背中を押して貰っていたのかも知れません。
十八の時に妹が言った”やりたいこと”がスペインにあったのかは分かりませんが、
後ろを振り返って妹を探してた私に、ずっと前を走る妹の足跡が今の私の現在地を
教えてくれたのは確かです。
妹のように走り続けることは出来ませんが、歩いたり、走ったりし少しずつ前に進みたいです。
「お兄ちゃん遅い!」
遠くで妹が私に呼びかけ、家族が笑っています。
やれやれ。