こんにちは、吉田でございます。
本日は京都市左京区の宝ヶ池方面、地下鉄「国際会館」駅からタクシーで少し走ったところにございます、「妙満寺」をご紹介させていただきます。
京都に何度もお越しの“京都通”会員様でも、なかなか宝ヶ池周辺までは足をお運びにならないのではないかと思いますが、「妙満寺」はそんな“京都通”の方であればあるほど喜ばれる穴場なお寺です。
何がおススメなのかといいますと・・・
その① 物語「安珍・清姫」の鐘が伝わる。
その② 比叡山を借景にした庭園が美しい。
その③ 4月の桜、5月のツツジなど花が綺麗。
・・・な事です!
まずその①
和歌山にある道成寺の「安珍・清姫伝説」に登場する鐘が、ここ京都の妙満寺で見ることが出来ます。
歌舞伎や能、または古典『今昔物語集』がお好きな方なら一度は耳にされた事があられるかもしれませんね。
物語の詳細はここでは省かせていただきますが、その物語に登場する梵鐘が、紆余曲折を経てここ妙満寺に伝わる事になったそうです。
実際に目の前に見ると、いつもの物語がいっそう身近に感じられるかも知れませんよ。
そしておススメその②が庭園。
俳諧の祖、松永貞徳の作庭といわれる枯山水の「雪の庭」が有名だそうです。
「雪月花の三名庭」(他は成就院の月の庭、北野寺の花の庭)と称されるそうで、比叡山を借景とした景色、特にここ妙満寺の「雪の庭」は雪化粧の眺望が望める冬の季節が一番いいそうです。
そしておススメのポイント、その③は花です。
特にいいのは4月半ばの桜の時期、そして5月上旬のまさに今の時期で、境内入口にツツジの花がとても綺麗に咲き誇ります。
京都市内のお寺には珍しく、入口に大きな池があり、池の真ん中に橋が架かっています。
その橋を渡って山門をくぐるのですが、その池の周り、橋の両側、山門の周囲にと、色とりどりのツツジが華やかに参拝者を迎えてくれます(写真①)。
桜の季節には、枝垂れ桜のライトアップもされているそうですよ。
来年の春には是非とも見に行ってみたいと思います。
他にも、境内にある特徴的な建物として、大きく太く重厚な「大仏舎利塔」などはとても印象的です。
訪れてから数年後、「妙満寺」のお寺の名前は忘れても、「鐘」と「ツツジ」と「塔」だけは、あたまの中にイメージとして残っているかもしれません^^
そんな印象深いお寺です。
“さて、今回(又は来年春)の京都旅行はどこへ行こうかな~”とお悩み中の会員様は、ぜひ妙満寺にお出掛けになってみてください。
同じ方面には、“床もみじ”で有名な「実相院」もありますので、宝ヶ池周辺観光として併せてお訪ねになるのもお薦めです。
春の観光にはイチオシです♪
☆妙満寺☆
京都市左京区岩倉幡枝町91
075-791-7171
地下鉄「国際会館」駅からタクシーで約5分(または国際会館駅から京都バス40・50系統 「幡枝」下車すぐ)
写真①② 妙満寺 山門 付近 (5月6日撮影)
写真③ 山門をくぐったあとの本堂(正面)と大仏舎利塔(左)
写真④ 大書院前の枝垂れ桜。写真は葉っぱだけです・・・
写真⑤ 妙満寺の境内案内図
(左下隅に紹介されているのが安珍清姫の梵鐘)