こんにちは、吉田でございます。
ここ数日ぐんぐん気温が上がり、もはや初夏のような暑さですね。
ご観光の際には、まだまだ5月と油断なさらず、早めの水分補給とご休憩をなさって下さい。
さてさて京都では昨日、京都三大祭のひとつ、「葵祭(あおいまつり)」が行われました。
京都御所の向かいに建つ「ハーヴェストクラブトラスト京都アーバンステージ」にご宿泊いただいた会員様のなかには、京都御苑内の有料席などでご観覧になられた方も多いと思います。
「ハーヴェストクラブ京都鷹峯」は洛北に建つため、
葵祭の御所周りの様子は楽しめないのですが、
上賀茂神社周辺での葵祭の様子なら地理的には比較的近いので楽しみやすいかと思われます。
そんな「葵祭」+「上賀茂」というキーワードで、
ぜひ皆様にご想起いただきたいのが、
上賀茂神社の東にある大田神社(おおたじんじゃ)と
葵祭の時期に見頃を迎えるそのカキツバタでございます。
京都盆地は太古の昔、湖だったそうですね。
治水技術の発展とともに、徐々に京都盆地は開墾されていったそうですが、
そんな大昔の面影を今に残す貴重な一帯として、
大田神社の横に広がるカキツバタの沢(約2000㎡)が国の天然記念物に指定されているそうです。
そしてその美しいカキツバタ群の光景は、
現在でも見頃の時期には多くの人が押し寄せますが、
なんと既に平安時代から貴族などによって愛でられていたそうです。
こんな和歌も残っていますよ。
「神山や大田の沢のかきつばた ふかきたのみは 色にみゆらむ」
(藤原俊成)
カキツバタの美しい花の色と、人の色恋の願いを掛け合わせた歌でしょうか。
和歌にはトンと疎い私にも、なんとも風流に感じられます。
そしてそんな和歌を意識の片隅に置きながらカキツバタを見やると・・・
また違った趣に感じられませんか? ^^
大田神社は、その西に大きな境内が広がる上賀茂神社の摂社のひとつです。
今は上賀茂神社の摂社のひとつですが、実は上賀茂神社よりも歴史は古いのだとか。
大昔には「恩多社(おんたしゃ)」と呼ばれていたそうで、
ここ上賀茂を地盤にして栄えた京都最古の氏族のひとつ 賀茂氏 から厚い信仰を得ていたらしいです。
「恩多社」とは、なんともご利益が多そうなお名前ですね。
長寿や縁結びに力を授けてくださるとか。
そんな大田神社の近辺には上賀茂神社の社家の屋敷が立ち並ぶ一角があります。
道に沿って古風で立派なお屋敷がならび、
その屋敷の前には水路の水が流れ、とても風情があります。
大田神社のカキツバタは5月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。
葵祭の前後、京都にお越しになられる会員様は、
ぜひ長寿のご利益をいただきに、大田神社をお訪ねになってみて下さい。
近くには「上賀茂神社」、焼き餅の「神馬堂」(←おいしい!)、サバの煮つけが評判の大衆食堂「今井食堂」(←おいしい!)など、楽しいスポットがてんこ盛りですよ♪
☆大田神社☆
TEL 075-781-0907
市バス 「上賀茂神社前」下車 徒歩約10分
写真①②③④ 大田神社とカキツバタ
写真⑤ 社家の通り