日本二百名山の『荒船山』溶岩台地の絶壁はどの角度から観ても圧巻
涼をもとめて、山の上『佐久高原内山牧場キャンプ場』へ。
訪れた日は夏休みより少しだけ早い平日とあって、オートキャンプ場は貸切状態。
荒波の大海原を進む大きな船を思わせる、荒船山を望む雄大なロケーション。
ありのままの自然の圧倒的な美しさは、感動のひとことです。
さっそく自由きままに開放感に浸る。せっかくの休日、ゆっくりと流れる時間に身をまかせてみよう。
カラダ全体でめいっぱい自然を吸収したら、お次は山ごはん♪
キャンプといったら定番のカレー!ではなく、本当に本当にこの日食べたいメニューでいこう、と決意を固め、確保した食材の数々‥。
ローカル御用達の直売所でみずみずしい旬の野菜を。そしておなじみ「ツルヤ」でビールと魚介を。奮発してメインのお肉は、鍛鉄作家坂本健さんによる看板が目印の、御代田にある「片山肉店」にて調達。
買い出し時点から気分が盛り上がります。
野菜を洗って、エビやお肉の下ごしらえをして…準備完了。さぁ、おいしい山ごはんを作ろう!と意気込んではみたものの…キッチンで文明の利器を使ってのお料理とは勝手が違いすぎてなかなかの苦戦。
途中開き直って、つまみぐいを交えながら適度に手抜き。
案外ザックリの方がうまくいくのかも。
果たして、手抜きが功を奏し、山ごはんの出来は上々。
完成!
まずはビールで乾杯!!
ダイナミックな自然の中での山ごはん。
このスローなひとときは、癒しとパワーを同時に与えてくれます…。
時間を忘れておいしい山ごはんに舌鼓をうち、たくさんおしゃべりをし、突然バドミントンの熱戦が繰り広げられ、夢中になって山で遊んでいるうちに、気がつけばなんだか雲ゆきが怪しい。
雨こそ降らないものの、空が完全に雲で覆われてしまった。
キャンプの夜。
空を見上げれば無数のきらめく星…となるはずだったのに、悪天候により『幻想的な美しい星空』の望みは叶わず……。
季節、天気、時間が生み出す奇跡の光景。
いつかリベンジしよう。
明くる朝。
少しずつ東の空が明るくなってきた。今日は天気が良さそう。
朝から360度見渡す限り山。
山の新鮮な空気で一気に目がさめたので、持参した「大和屋」の豆を丁寧にミルで挽く。お湯を沸かして、コーヒーを淹れることに。
山のモーニングコーヒー。予想通り最高においしい。
普段は忙しさにかまけてかなり適当な朝食も、今日は時間をかけてきちんといただく。
朝日を浴びながらのおいしい山の朝ごはん。
幸せな1日の始まりです。
自然の中で、きちんと食べて、思いっきり遊んだ大人の夏休み。
子供の頃なりたかったトムソーヤに少しだけ近づけた気がした、山の休日でした。
次はどこでトムソーヤになろうかな。
どうか、どうか、この美しい自然が、いつまでも豊かでありますように‥。
内山牧場キャンプ場
http://www.nlbc.go.jp/nagano/