フロント鈴木です。
7月2日(木)「大内宿半夏まつりを見に行こう」イベントが開催されましたのでご報告させていただきます。
今回、イベントには16名様のご参加者にお集まりいただきました。
江戸時代の宿場町の雰囲気を今に残す下郷町の大内宿では毎年7月2日、八百余年の伝統を持つ半夏祭りが夏空の下、古式ゆかしく繰り広げられます。
半夏まつりは、後白河天皇の第2皇子高倉以仁王(もちひとおう)の霊をまつる高倉神社の祭礼とされています。
1179年に平氏のクーデターで後白河天皇が平氏に幽閉されたことにより、高倉宮以仁王は平家討伐を決意します。
1180年、源頼政のすすめで諸国にいる源氏に働きかけへ平氏打倒の「以仁王の令旨」を出し、挙兵します。
しかし、早くから平氏に情報が漏れていたことにより、この戦いでは劣勢に。
源頼政は討ち死にし、宇治川で敗れた以仁王は逃れ、奈良路から近江、信濃、上州、尾瀬を経由して大内に落ちのびてきたと言われています。
そして、この里の風景が都の風情によく似ていたことから、かつての山本村と呼ばれていたところを「大内村」と改めたそうです。
のち悲劇の皇子として、伝えられています。
高倉神社にて式典を終えた後、いよいよ祭りのメイン行事でもいえる、「渡御(とぎょ)の行列」がはじまります。
この行列は数百年、形変わらず受け継がれているそうです。
白装束に黒烏帽子姿の地元青年らが御輿を担ぎ、五穀豊穣を祈願しながら、茅葺屋根が続く宿場内をゆっくりと練り歩きます。
伝統行事とだけあって、神秘的でその様はとても勇壮でした。
昼食には、昔かつて会津の殿様を「これは美味じゃ」と唸らせた
【高遠(たかとう)そば】を三澤屋にていただいてきました。
会津の殿さまが信州高遠藩で育ち、寛永20年会津藩主となって以来、大根おろしそばを高遠(たかとお)そばと言っております。
一番の特徴は、長ネギを箸がわりに用い、薬味をかねて提供します。
大内宿に行かれた際には是非、一度召し上がってみてはいかがでしょうか。
大内宿の帰りには、塔のへつりにも立ち寄りました。
福島県南会津郡下郷町にある景勝地で河食地形の奇形を呈する好例として、国の天然記念物に指定されております
「へつり」とは会津方言で、川に迫った険しい断崖のことを言うそうです。
今回のイベントを通して、福島の自然、歴史、文化など様々な角度からお楽しみいただけたかと思います。
ご参加いただいた方につきましてはありがとうございました。
ご興味ございましたら、是非来年以降ご参加お待ちしております。