2025/03/30
My Harvest
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軽井沢は小さな美術館がたくさんあります。
今回開催したイベントは、2年前にOPENした
世界で初めて「藤田嗣治」の作品だけを展示した美術館「安東美術館」で
学芸員さんの案内の元、作品はもちろんの事、彼の人生の興味深いお話を伺ってきました。
安東夫妻が約20年にわたって収集してきたコレクションが展示されていますが
藤田嗣治(レオナール・フジタ)の作品が約200点も見る事が出来ます。
外観からはわかりませんが、ものすごい見応えです。
藤田嗣治は興味深いエピソードに事欠かない画家です。
彼は医者の家に生まれますが、東京美術学校へ進み、
卒業後はフランスに渡り、モディリアーニらとともにエコール・ド・パリの
代表的画家として活躍、当時のパリの大スターでした。
当時、パリには多数の外国人画家がいましたが、若くしてスターになったという
意味で藤田にかなうものはいない、と言われています。
特に裸婦に代表される「乳白色の肌」の美しさは、多くの人々の心をとらえました。
彼は生涯で5回結婚しており、また女性の友人知人もたくさんいた、という話を
聞きながら、美しく透明感のある裸婦の作品を見ていると心をつかまれます。
第二次世界大戦中は従軍画家としての活動を余儀なくされ、いくつかの戦争画も
発表しています。戦後、戦争に協力したという罪で避難された藤田は、
フランスへ渡り、フランス国籍を取得し日本に戻ることはありませんでした。
学芸員さんから、その辺りのお話も聞く事が出来ましたが、
当時パリで大スターであった藤田への嫉妬ややっかみなどがあったのではないか、
との事、どんな気持ちで日本国籍を捨てたのか、と思いを馳せました。
本当に興味深いお話ばかりで、とても楽しい時間でした。
たくさんの作品達は、いつまでも見た人の心に残り続けるものでした。
おしゃれなカフェも隣接しておりますので、まだ訪れた事のない方は是非、
お立ち寄り頂ければと思います。
軽井沢安東美術館
長野県北佐久分軽井沢町東43番地10
軽井沢駅北口から徒歩8分
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軽井沢 & VIALA
〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉291-1