皆様こんにちは。いよいよ梅雨に突入し、もやっとした天気が続いている箱根ですが、それと同時に木々の緑が雨に濡れてなんだか情緒深くもあります。
さて本日は、旬コースの前菜に飾られている茅の輪の『蘇民将来子孫也』という言葉について少し話そうかなと思います。
前菜が出されるや否やまず目に入るのは、こちらの色鮮やかな茅の輪ではないでしょうか。
中央に掛かっている『蘇民将来子孫也』というお札の意味について、今月お客様から多くの質問を頂きました。
意味を簡単にすると、この言葉は賢者の名前であり、
はるか昔、旅をしていたスサノオノミコトに宿を与えた蘇民将来の善行に感動したスサノオが茅の輪の法(くぐると無病息災になるといわれている)を、蘇民に教えたことに由来している…とのことです。今でも八坂神社などでは『蘇民将来子孫也』と書かれたお札を配っているそうです。
そしてなぜ6月に茅の輪が登場するのか、
それは一年の半分であり、残り半年も無病息災で健康に過ごしてほしいとの思いから今月、こちらが飾られています。
今月、旬コースを召し上がった際にはお料理はもちろん、飾りに込められた思いもお客様に届いたら…と思う今日この頃です。