野尻湖の別名「芙蓉湖」
芙蓉(ふよう)は美しさの形用で古来から用いられてきました。
こんにちは、フロントの小林です。
先日、いつもより早く目が覚めた日の事です。
カーテンを開けるとまだ朝日は差し込んでおらず、遠くの空がぼんやりと白くなり始め、
外にあるものの輪郭がかすかに見る程度の明るさでした。
太陽の昇りを今か今かと待っている、そんな時間帯でした。
窓を開けると、身を引き締めるような冷たい空気が部屋いっぱいに広がりました。
斑尾の空には雲が点在していましたが、晴天を予感させる澄み切った空気でした。
休日にこの時間に起きる事は滅多にないので、簡単な支度をしてそのまま野尻湖まで車を出しました。
そこには予想をはるかに超える綺麗な景色が広がっていました。
水温よりも外気の温度が低く、湖面からは蒸気霧が立ち込めていました。
湖面から立ちのぼった蒸気は空に吸い寄せられるかのように伸びていました。
その頃ちょうど太陽が昇り始め、朝日が湖面に反射し蒸気と湖と太陽のコントラストは息を飲む美しさでした。
朝日のまぶしさは強く、照らされている物に一日の始まりを告げる様は存在感を誇示しているようでした。
ちょうど影と光の世界にいるアヒルさんボートもいつもより端整な顔つきの様に見えました。
起きる時間を変えただけで、見慣れたいつもの風景がこんなにも綺麗な景色になるとは思いもしませんでした。
何世紀も前に描かれた油絵の様に、人を引き付ける描写が有りました。
小さな変化で大きな世界を感じる事が出来るんですね。
ぜひ斑尾にお越しの際は少し早起きして早朝の野尻湖に行ってみてはいかがですか。