2010/12/04
井川五郎と謎の巨大急須
先日、寸又峡まで紅葉を見に行った折に井川まで足を延ばしました。 井川湖の広い湖面は風も無く鏡の様に静かで、湖畔の山々の木々の紅葉と湖の緑色とのコントラストが綺麗でした。 湖畔を行くと中程に車が通れる吊橋が掛かっていました。井川大橋と言い、258mあるのだそうです。残念ながら一台の車がこちらに向かって来ながら何度も停車したり、車を降りて景色を眺めたりしている様なので、そのまま行き過ぎて帰りに渡ってみる事にしました。 その先の大島橋辺りでは、湖が細く入り込んでいる景色がミニ渓谷風に見え、周囲の木々の紅葉を水面に映して、とても綺麗でした。 その後、井川湖の一番奥に達し、さらに川沿いに進むと、崩れかけた吊橋が目に入りました。近くに車の渡れる橋が出来たからでしょうか、その橋は道路より一段低い場所で使われなくなったまま、朽ち果てて崩れそうでした。 栄枯盛衰を感じ、寂しく思いながらぼんやり周りを見渡していると、その吊橋のすぐ下の川原に、突堤状に岩が突き出しているのが林の間から見えました。なんとか川原に下りて、その岩を見てみたいと周囲を見回すと、草に埋もれかけた道が延びており、その道を歩いて行くと別の吊橋が架かっていました。 その吊橋からは、崩れかけた吊橋も突堤状に見えた岩も見え、背景の山の紅葉や河原の景色とあわせてとても美しい風景でした。突堤状に見えた岩も島のように所々切れており、その上には松などの木々が生えていて、それだけでも他にあまりない景色でした。川の水が多いときは更に別の景色になることでしょう。しかし、その新しく作られたらしい吊橋も手入れがされていない様でした。とてもよい景色なのに誰も見ることが無く、橋もまた朽ちていきそうなのが非常に残念な気がしてなりませんでした。 車に戻り林道を進むと、その先はあまり使われていない道がずっと続きましたが、なんとか湖畔に戻ることが出来ました。 早速、行きに見た吊橋を探して渡る事にしました。私の車では道路から曲がるのがやっとで、いざ渡りだすと下が板張りでした。造りはしっかりしていましたが、走っていると継ぎ目がカタンカタンと音を出し、緊張感を煽ってくれました。行きに見た車が何度も止まっていたのは、きっと怖かったからなのでしょう。 その後は井川ダムに寄り、接阻峡温泉に入って帰途に着きました。 帰途に着きましたが、前回訪れた時に見た「わさび大福」の看板が気になり、探しながら走っても見つからず、又かなりの距離を戻りました。ここではなかったかという所に丁度ご近所の方がみえたので、聞くと「30分ぐらい下った地名という所に有りますよ。美味しいですよ。」と教えてくれました。行きに「わらび大福」?「わさび大福」?と思った看板のお店でした。ようやく購入できましたが、あのご近所の方が教えてくれなければ、今でもよだれを流しながら虚ろな目をして川根の山中を彷徨っていた事でしょう。 ちなみに表題の井川五郎は井川ダム(井川五郎ダム)の事です。巨大な急須は両国橋の対岸の崖に引っかかっています。(展望台です。お越しの際はご覧ください。)
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2010/12/02
奥大井の○○を見にいってこうよう
てな訳でみたび奥大井を訪れ、紅葉狩りと洒落こんでまいりました。 朝6時過ぎに家を出て日の出直前の富士山を見ながら進み、8時30分頃、まだ誰もいない夢の吊橋に降り立ちました。 再び訪れた夢の吊橋は色付いた木々を背景にして、湖水の色も前回よりもずっと深みがある緑色をしており、とても綺麗でした。 遊歩道を歩き出すと車で走っている時とは視点が全く変わり、間近の紅葉した木々に目を奪われます。更に進むと紅葉を山全体でとらえる様になり、もっと進むと連なった山々の紅葉に圧倒されます。やがて吊橋が近づいて下を見ると深い緑色の湖水に驚きます。 帰り道ですれ違った方たちも同じだった様で、遊歩道の入口あたりで、すぐ近くの木を一生懸命カメラで撮影している方が何人もみえました。きっとその後の景色に驚かれたことと思います。 この時期は、兼好法師の「××の如くに集まりて、東西に急ぎ、南北に走る人・・・(私もその中の一人なのですが、大変に失礼な表現で誠に申し訳ございません)」ではないのですが、自然を愛でる方が一斉に紅葉を目指して出かけられます。 吊橋辺りの遊歩道も、車道(一般車は通行禁止)から分かれて夢の吊橋へ下る遊歩道から先は、道幅が狭くすれ違いがしにくい為、一方通行の旨の看板が立っておりました。 駆け足で景色をご覧になる方などはないので、誰もがゆっくりと紅葉を楽しむ事は出来るのでしょうが、私の様に面白そうな物があるとすぐに脱線しかねない輩には少し窮屈かもしれません。 今回は、早い時間で自分一人でしたので、吊橋を渡った後の「くろう坂」を上らず、掟破りで橋も帰り道も後戻りして楽な道を戻り、吊橋を後にしました。 奥大井へ自動車で向かわれる道は、千頭あたりまでは道が広いので(特に大井川の右岸を通って家山辺りまで行かれるとアップダウンもそれほど無く快適です。)、時折ゆっくりと走る車があって、何台か続いてしまうという事はあるのですが、何十台も何㎞ということは、まずございません。 その奥は所々道が細い所があり、交互通行にされている箇所が何箇所かございます。又、待ち車の停車スペースを道路上で確保が必要な関係で、交互通行の区間がかなり長くとられている所があり、待つ時間が一般の工事の交互通行などより長いと思われるかもしれません。曜日や時間帯によっては、長い時間を待ってたった数台の対向車しか来なかったということもある様です。 土曜、日曜のピークの時間帯は、この辺りで少しお待ちになられる時間があるかもしれません。しかし、それに変えられないものがあると思います。周りの静けさや、少し冷たさを帯びだした空気を感じながら待たれると、その後にはきっと良いものが待っていることでしょう。 (写真が拙く、誠に申し訳ございません。特に日陰の色が写真では出ていないのですが、1枚目の写真の右上で明るく飛んでしまっている日なたの部分が3枚目の写真です。)
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2010/12/01
クリスマスツリー
今年も巨大とは言えませんが・・・(笑い)フロント前ロビーにクリスマスツリーが飾られました。毎年この飾り付けをしながら思うことは、もうクリスマスの時期なんだな~、あっという間に今年も終わってしまう。と少し焦りのようなもの・・・ それはさておき、HVC静波海岸では年末にかけて忘年会プランや、クリスマスにはクリスマス特別コース、クリスマスブッフェ、クリスマスコンサート等、様々なイベントを予定してございます。静波海岸にお越しの際はぜひお楽しみください。
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2010/11/18
ドライブ、お好きですか?
当館において、名古屋・大阪方面よりお車でお越しの際、最寄の高速道路のインターチェンジは東名高速道路の相良・牧之原ICですが、そこから当館までの道路は山道を降りるような格好でドライブには最適の道です。茶畑に囲まれ5月頃がもっともすばらしい景色を楽しめます。少し足をのばせば昨年開港した富士山静岡空港も近くです。交通量もあまり多くなく走りやすいのですが、くれぐれも安全運転をお願いします。
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2010/11/10
しまだ大井川マラソンinリバティ
10/31(日)に「第2回しまだ大井川マラソンinリバティ」に参加してきました。台風14号の影響で開催が危ぶまれましたが当日は風もなく絶好のマラソン日和でした。 第2回の今回は約7000名のランナーが登録し、静波にお泊りいただいた会員様も何名か出場されたようです。当日探してみましたがさすがに7000名の中から見つけるのは無理でした・・・ 昨年始まったこの大会は制限時間が7時間で途中関門もなく、アップダウンもほとんどないため、はじめてフルマラソンに挑戦する方にはとても親切な大会だと思います。また開催する島田市の意気込みも素晴らしく、今後さらに良い大会になっていくと思います。来年もこの時期にきっと開催されると思いますのでフルマラソンに興味のある方は要チェックです。絶対オススメですよ!
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2010/11/08
歴史と水の都 三島②
三島市は富士に近く、その伏流水が市内あちこちで湧き、国土交通省選定の「水の郷百選」に認定されていて、他にも水にまつわる呼び名が多くあります。又、毎年のように、三島の楽寿園の池に今年は水が湧いたとか、湧かないとかのニュースが新聞紙面を賑やかします。 この湧水を間近にご覧頂くには、三島市のすぐお隣の清水町に「柿田川湧水群」があります。 柿田川は全長が1,200m(日本最短の一級河川!!)と短い(その後は狩野川に合流。)のですが、その流れている水すべてが湧水であり、その湧水量はなんと1日100万t。 この柿田川湧水、交通量の多い国道1号線のすぐ脇にあり、一歩入るとそれが信じられないくらいの静寂となります。ちゃんと公園化されていて、駐車場もあり、 遊歩道や展望台も整備されています。 あちこちに湧き間という水が湧き出している所があり、2箇所ある展望台からもその湧き間を見る事が出来ます。 第一展望台からは、水底から砂を激しく吹きあげて水が湧き上がっている場所が何ヶ所か見え、その湧き出し口の周りの緑の水草、その一本一本全てが透けて見える程の透き通った水が流れている様子が見えます。 第二展望台からはあまり広い範囲は見えず、砂を吹きあげて湧き出している光景も見られないのですが、大きな筒状の青く澄み切った水の底から、水がゆっくりと湧き出している様子が見えます。 とても神秘的で、ずっと見ていると吸い込まれそうな印象を覚えてしまいそうです。 柿田川湧水の水は1年を通して15℃と水温が安定しており、ミネラルを多く含む軟水で日本名水百選に認定されているそうです。 駐車場の隣にはレストランや博物館、お店が集まっている所があり、そこには湧水を飲むことが出来る場所が何箇所かありました。 夕闇が迫りだした時間でしたが、タンクを持った人が何人も来ており、私も飲んでみると、やわらかで甘みを感じる美味しい水でした。 今回は時間も無かったので、駆け足に近い状態で周ってしまいましたが、もっと時間を掛けてのんびりと過ごしてみたい。狩野川との合流地点に行けるものなら行って明らかに異なる色の水が混じり合うという、その様子を見てみたいと思います。
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2010/11/05
歴史と水の都 三島①
先日、三島に行き、三島大社に参拝して、その帰り道に柿田川湧水群に寄って参りました。 三島大社と言えば、源頼朝が挙兵に当たり、三嶋大明神の加護と源氏の再興を祈願した神社であり、北条早雲の初夢の逸話もあるなど、歴史上のそうそうたる顔ぶれの逸話が残る神社です。 格式高くて近寄り難そうな印象を受けるのですが、次のような人間くさい逸話もあるそうです。 三島大社は、三宅島にあった社が伊豆各地を遷り、現在地に遷ったといわれているのですが、その場所に遷る前、そこには若宮八幡が鎮座していたそうです。ある時、三嶋大明神が「藁1束分だけの土地を譲って欲しい」と若宮八幡の神に頼み、「そのぐらいなら」と、了承されたそうです。すると、三嶋大明神はその持っていた藁の束を解いて一本に長く繋ぎ合わせて輪を作り、広大な敷地を我が物にしてしまったそうです。その後、若宮八幡は他の地に遷り祭られたのですが、その為か若宮八幡は、かつては三島大社に背を向けて建っていたという事です。(今は同じ南を向いているそうです。) 実際にあったらしい遷座のお話を、面白おかしく伝えた物なのでしょうが、昔のお話らしく、おおらかな感じで人間味があり、とても身近に感じます。 実際、境内に立って感じた様子も、街に溶けこんでいて、朝夕にはご近所の方が境内をお散歩してそう。そんな身近な印象を受ける神社でした。 何の知識も無いままの参拝でしたので、見落としてしまった所が多かったのですが、間近に見る事が出来た金木犀の古木はとても大きく、樹齢は1200年をかぞえるそうです。満開時には、その花の匂いは風向きによって10km先まで届くとも云われているそうです。(②に続く)
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