フロント丸山です。
4月に入り風が優しくなりましたね。先日、どこからかウグイスの囀りが聞こえてきました。どうやらゴルフ場の辺りにいるようなのです。彼らはいつも私に姿を見せてくれません。
さて、本日は日本人が大好きな話題です。日本の春といえば!多くの方が"桜"と答えてくれるのではないでしょうか?
大田原市周辺で桜の見頃を迎えているということで、【光丸山法輪寺】という場所を訪れました。
とちぎ名木百選にも選ばれた【西行桜】と呼ばれるシダレザクラです。こちらのシダレザクラは、なんと樹齢800年以上といわれる老木なのです。
平安時代末期、歌人で僧であった西行法師が東北行脚の際、法輪寺に立ち寄り、境内にあった桜を見て
盛りには などか若葉は 今とても 心ひかるる 糸桜かな
と詠んだと伝えられていることから【西行桜】の名があるそうです。
なんともいえないこの淡い桃色が滴る様子は、思わず「うわぁ~」と声を上げて感動してしまいます。
私は今までにソメイヨシノを見る機会が多かったのですが、シダレザクラもとても風情があって素敵ですね!シダレザクラの良さが分かる年頃になったのでしょうか?笑
桜の味わい方は日本人が一番よく知っていて、世界中のどこを探してもこんなに繊細に感じられるのは日本人しかいないのではないでしょうか。少なくとも私はそのように思っています。
こうやってカメラを向けて静かに楽しむ桜もいいですね。
地元では結構有名な名所の様で、満開のシダレザクラを求めて沢山の方々が訪れていました。
ちょうど午後12時に居合わせたのですが、奥に見える"鐘"がゴ~ンと鳴り響きました!ラッキー!折角ならば、12時を目掛けて行かれるのもいいかもしれません。なんとも歴史深い雰囲気でしたよ。
あぁ・・・諸行無常。素敵な風景をありがとう!今までお疲れ様でした。
目の前をクルクルまわって落ちてきた桜。もう二度と上に行くことができません・・・かわいそうなので手で高い木に近づけてみました。
あら!椿もお疲れ様です。
コレを目にした瞬間、あるフレーズが思い浮かびました。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
平家物語です。確か、沙羅双樹とは椿のことを指していたと記憶しています。まさにこのフレーズに近い状況なのではないかと、とても歴史を感じました。
昨日はお天気がよかったこともあり、春の優しい光が心地よく、この青空と淡い桃色のコントラストをいつまでも楽しんでいたいと心からそう思いました。
私は桜が大好きです。毎年、どうかこの光景が常住してくれないかと思うのですが、いや、桜は咲いている期間が短いから儚く思えるし、だからイイのかもしれないですね。
ホテルからお車で約1時間。少々遠いような気もしますが、目的地までの道のりの桜や色鮮やかな花々を楽しんでいたら1時間のドライブはあっという間でした。この後のお天気にもよりますが、見頃は今週いっぱいでしょう。
かなりオススメです♪
光丸山法輪寺
住所.栃木県大田原市 佐良土1401 TEL. 0287-98-2606