フロント荻原です。6月8日にイベント「奥久慈・新茶の旅」を開催しました。天候にも恵まれ、1日お茶尽くしの体験を楽しみました。
奥久慈茶の産地、茨城県大子町。「茨城?」と聞いて、さぞ遠い場所と想像してしまいますが、大子町は栃木県と茨城県との県境の町。HVC那須から1時間かからずに到着します。
そして「6月で新茶?」とも不思議に思われるかもしれません。「夏も近づく八十八夜~♪」と歌われる茶摘の唄。立春から数えて八十八夜という意味ですから、全国的にみたら4月末~5月上旬が茶摘のシーズンになるわけです。
しかし奥久慈茶は、日本の数あるお茶の産地の中でも、北端(茶の製造の北限)といわれる場所にあるので、この時期が茶摘のシーズンなのです。
のどかな里山に広がる目にも鮮やかなお茶畑。癒されます。ここで無心になって新芽を摘んでいきます。 女性の参加者には茶娘の衣装にきがえていただきました!茜襷(あかねだすき)がキマっています。
そして新芽はご自宅にお持ち帰りいただき、茶葉の天ぷらや、簡単に加工してウーロン茶。蒸し作業等、ひと手間かければ緑茶も作ることができます。
お昼を別邸でいただき(茶の御飯、茶の新芽の天ぷら、茶そば、奥久慈名産の湯葉とこんにゃくを使った料理)、昼食後は急遽茶室で抹茶をいただきました。景色の良い茶室でいただく抹茶は格別でした。
抹茶をいただいた後は、午後の手もみ製茶体験です。手もみの行程で茶葉を乾燥させつつ、茶葉を尖るように仕立てていきます。奥久慈茶の名人、石井さんに指導をいただきチャレンジしてみるのですが、名人が簡単そうにする動作も、実際にやってみると難しくて一苦労です。
時間が経つにつれ、茶葉が徐々に乾燥してきていい香りが漂います。
そして行程が約1時間ちょっとで、茶葉が完成。その場で封詰めしていただき、お土産で持ち帰ることができました。1日の体験(茶摘、茶尽くし料理、茶室で抹茶、手もみ製茶)を通して、ますますお茶の魅力をお感じになられたことと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!