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箱根甲子園

シリーズ:箱根旧街道を歩く(畑宿~箱根甘酒茶屋)[2]

2024/11/23

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2024年4月に「箱根峠越えウォーク大会」に参加しました。

箱根湯本から三嶋大社までの28km。完歩しました。

箱根八里であれば小田原宿から三島宿までの32kmですが、

箱根湯本からなので28kmです。

歩いた実体験からの箱根旧街道の魅力をシリーズでお伝えします。

第2回目は、畑宿から箱根甘酒茶屋まで

箱根旧街道は、1923年の関東大震災の復旧の際、

石畳の道は古い!車の通れる道にしよう!

となり復旧工事と共に車道へ変わって行きます。

その為、畑宿から元箱根の間は、車道の勾配を緩和する必要から

箱根旧街道の直線的なルートから大きく迂回するルートに変更されました。

箱根八里の勾配は、平均20%以上の区間が多く、部分的には40%以上の場所も

現在の車道勾配が最大12%、平均的なスキー場のゲレンデが25%前後であることを

考えれば、その急勾配の度合いがわかります。

畑宿の一里塚からはじまる西海子坂、樫木坂、猿滑坂と続く坂は東坂の中でも

最も急勾配です。と自分が歩いた道の難易度をアピールしまして、

畑宿の一里塚を過ぎて最初の坂が、西海子坂(さいかち)です。

石畳が良く残っている坂で、二子石特有の黒灰色の石が暗い杉林を

一層暗く感じさせます。そしてなんと言っても箱根旧街道が

箱根新道の上を通過するという不思議な光景を目にします。

続いて、樫木坂(かしのき)。階段脇には、『東海道名所記』の

「橿の木の さかをこゆれば くるしくて どんぐりほどの 涙こぼる」

という狂歌を紹介しています。

涙がこぼれそうになりながら登ったのに、続いて今度は

猿滑坂(さるすべり)です。涙が出るを通り越し絶句です。

歯を食いしばり登り切り、もうすぐ箱根甘酒茶屋というところで

最後に、名前の意味がよく分かる、追込坂(ぶっこみ)です。

前の西海子坂、樫木坂、猿滑坂に比べれば、勾配はありませんが、

前の西海子坂、樫木坂、猿滑坂を乗り越えての坂は、確かに追込でいます。

そして箱根甘酒茶に到着。休憩。

この場所に茶屋がある事のありがたさ!

なるほど昔の人は、良く考えてお店を出したものだと思ってしまう。

西海子坂、樫木坂、猿滑坂、追込坂を乗り越えての

甘酒は格別です!


と今回はここまでです。


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