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伊東

かなれっじ新聞 第12号 オレンジ色のワイン

2022/09/30

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皆さま、こんにちは!

レストランの佐藤です。

 

涼しく過ごしやすい日が増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
 

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早速ですが、今回は「オレンジワイン」についてご紹介いたします。

 

オレンジの果実を使ったお酒…ではなく、「オレンジワイン」という名前は、その色によってつけられました。

 

ワインの色といえば、赤、白、ロゼ(ピンク色)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

このような色の違いは、葡萄の活用の仕方や製造工程の違いによって生まれるのですが、これはオレンジワインも同じです。

 

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○色の違い

 

まず、ワインに使われる葡萄は、主に黒葡萄と白葡萄の2種類に分かれます。

 

黒葡萄の果皮には黒や紫の色素が含まれているので、果皮を果実と一緒に発酵させると濃く色が付きます。これが赤ワインです。

発酵の途中で果皮や種を取り除くことで、途中まで色が付き、ピンク色のワインが出来上がります。これがロゼワインです。

 

そして、白葡萄=白ワイン…というわけではありません。

 

白ワインは、果皮や種などを取り除いてから発酵させることで、果皮の色の影響を受けません。

黒葡萄も果皮を取ってしまえば白色や緑色の果実のみになるので、黒葡萄でも白ワインは作れるのです。

 

では、白葡萄の果皮や種などを一緒に発酵させた場合はどうなるでしょうか?

なんと、これがオレンジワインになるのです。

 

これらを簡潔にまとめると、以下の通りです。

・黒葡萄を果皮と一緒に発酵→赤ワイン

・黒葡萄の果皮を途中で取り除いて発酵→ロゼワイン

・白葡萄を果皮と一緒に発酵→オレンジワイン

・果皮を始めに取り除いてから発酵→白ワイン

 

○オレンジワインの由来

ワイン発祥の地と言われるジョージアで、伝統的な製法で作られたワインがオレンジワインです。

オレンジワインという名前は、イギリスのワイン商によって2000年代に作られた造語で、ジョージアでは「アンバーワイン」と呼ばれています。

「クヴェヴリ」と言われる土中に埋めた陶器の中で、葡萄の果皮や種を果汁と一緒に発酵させて、ワインを造っていました。

 

クヴェヴリの中は蜜蝋でコーティングをしますが、ある程度の酸素を通します。

適度な酸化はワインに必要ですが、酸化しすぎると美味しくなくなります。

葡萄の果皮や種に含まれる、渋味のもとである「タンニン」という成分が、ワインが酸化しすぎないように酸素から守ってくれます。

 

しかし、酸素を通すクヴェヴリで果皮や種を取り除いた白ワインを作ろうとすると、酸化しすぎてしまいます。

クヴェヴリで白葡萄からワインを作る際、酸化し過ぎるのを防ぐために果皮や種を一緒に発酵させるので、オレンジ色のワインが出来上がるのです。

 

〇緑のワイン?

余談ですが、ポルトガル生まれの「ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)」というワインがあります。

直訳すると「緑のワイン」になりますが、オレンジワインのように色から名付けたのではありません。

「ヴェルデ」には、「緑」の他に「フレッシュ」「若い」といった意味があります。

つまり、完熟前の葡萄を使って造られるワインのことを「ヴィーニョ・ヴェルデ」と呼んでいるのです。

 

アルコール度数が10%以下と他のワインより低く、発酵途中に発生する炭酸ガスが抜けきる前に瓶詰めするため、微発砲になっているのが特徴です。

フレッシュで酸味のある爽やかな味わいとのことなので、私もどこかで出会えたら飲んでみたいと思っているワインの一つです!

 

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いかがでしたか?

今回もだいぶ長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

食欲の秋を、伊東でもぜひお楽しみくださいませ♪


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